今年は北海道誕生150年という節目の年ということで、NHKでは“北海道150年記念ドラマ『永遠のニシパ』北海道と名付けた男 松浦武四郎”が放送されることになりました。
北海道では先行放送されます。
北海道の放送日は6月7日(金)の夜7時30分からで、NHK総合テレビで85分間の予定となっています。
全国放送は7月15日(月)の夜7時30分からなのですが、放送時間は北海道放送よりも2分短い83分となっているので、一部カットされるようですね…。
尚、BS4Kでも別途放送予定とのことです。
このドラマは、江戸時代、北海道の名付け親と呼ばれる松浦武四郎氏が、北海道の調査の中で出逢うアイヌ民族に対して無慈悲な搾取を続ける松前藩の行いが目に余り、その実態を告発するその生き様を描いたドラマです。
アイヌの話
実は、私の母方を辿るとアイヌ民族にたどり着きます。
つまり、私にもアイヌの血が流れています。
私の祖母も純粋なアイヌではありませんが、祖母はあまり語りたがらないので本当のところがどうなのかはわかりません。
きっと言葉にするのもはばかられるようなつらい思いをしてきたのだと思います。
祖母は自分の両親の記憶もほぼ無いそうで、親戚の家で肩身の狭い思いをして寂しく育ったのだそうです。
私の母の兄弟たちは皆アイヌ民族特有の顔立ちをしているので、遡るとすぐにアイヌにたどり着くと思っています。
私自身も小さい頃から目鼻立ちがはっきりしていて、外国人のようだと言われたりしました。
だからでしょうか。
アイヌ民族についてとても興味があります。
なんとなくアイヌ民族に肩入れしてしまいます。
最近は『ゴールデンカムイ』というアイヌ民族が主役の漫画が流行っているので、アイヌについて興味のある方が随分と増えているようですね。
アイヌ民族は自然にも生き物にも物にすら神が宿ると考えており、全てのものをとても大切に扱います。
アイヌ民族は羆を狩りますが、決して余分に狩るようなことはせず、熊送り(イオマンテ)という儀式を行なって感謝していただきます。自分たちが狩った羆に子グマがいれば、生まれたばかりのその子グマを持ち帰って大切に大切に育て、時期が来たら泣き泣きその子グマの命を頂戴するのです。
川に戻ってきた鮭もアイヌ民族にとっては大切な食糧ですが、産卵前の鮭を獲る場合は必要最小限にとどめ、越冬用の保存食には産卵後の鮭(母は“ホッチャレ”と呼んでいます)を獲るよう徹底していました。
戻ってくる鮭が決して減らないように。
そのようにして、アイヌ民族は熊や鹿や鮭などの生き物も、山菜や木の実なども、自分たちに必要な分だけを採取し、命が枯渇しないように自然と共生して生きて来たのです。
そこに後からやって来た和人(日本人)が、アイヌ民族が獲る鮭の量を制限し、自分たちに都合よくルールを設けて従わせました。
物々交換で生計を立てていたアイヌに対し、松前藩はどんどんとぼったくるようになっていきます。
北海道の地を開拓するにあたっても、和人はアイヌ民族を奴隷のように酷使して働かせたという記述も目にしたことがあります。
そして最終的に、そんな松前藩に反発したアイヌ民族が立ち上がって松前藩と戦争をするのですが、和解しようと持ちかけて来た松前藩からだまし討ちにあい、アイヌのリーダー“シャクシャイン”は殺されてしまうのです。
そして、今回の映画の主人公“松浦武四郎”氏は、そんなアイヌを哀れみ、松前藩及び幕府に対して苛立ちを募らせていくのでした。
“ニシパ”とは、アイヌ語で『(アイヌ民族ではない)紳士』とか『お金持ち』を意味するそうですが、このドラマのタイトルだと『アイヌ民族に親切にしてくれた和人の紳士』というニュアンスだと思います。
“アイヌ”とは人間を意味しますが、『怠け者』や『悪い人』、『愚か者』のことは“アイヌ”とは呼ばず、“ウェンぺ”と呼ぶそうです。
永遠のニシパ特別展 (JR札幌駅6月3日〜7日まで)
さて。
いよいよ明日が北海道先行放送日ということで、せっかくなので札幌駅で行われているという特別展を見に行ってきました。
かなりこじんまりとしていたので、全部写真を撮っても5分も居なかったと思います(笑)
松潤の等身大パネルや、撮影で実際に松潤が着た民族衣装や小道具などが少し展示されていましたので、それらも併せてご紹介して終わります。
北海道は6/7(金)夜7時半から、全国放送は7/15(月)夜7時半からです。
興味のある方及び松潤ファンの方、深キョンファンの方も必見です!
それから、お母様がアイヌ民族の宇梶剛士さんがアイヌ民族の長老役で出ていますのでそこにも注目です♪
※アイヌについてはまだまだ語り足りないので、今後も少しずつ小出しにしていきたいと思います!