本を読むのが好きです。
毎月図書館から本を借りて読んでいます。
最近の図書館は画期的で、ホームページで会員番号を入力して予約をし、該当する近隣の施設を選ぶと、自宅のそばで本を受け取ることが出来ます。
幼少の頃から移動図書館というものがありますが、移動図書館は車に載せてきた本の中から選ぶシステムであり、自分が読みたい書籍を借りられるかどうかは運によるものだったと記憶しております。
自分としては、自ら選ぶことのない本との一期一会の出逢いが生まれる“移動図書館”も浪漫があって好きなのですが、情報の溢れるIT社会においては、読みたい本を探すのが容易になり、ついつい名指しで予約して済ませるようになってしまいました。
取り置きしてくれる日数や取りに行ける時間帯などは選んだ施設によって異なるため、自分の都合に合った場所を選ぶ必要がありますが、返すのも同じ施設でOKなので、図書館まで行くよりは近くて便利で大変重宝しています。
さて。
なんとなく“読書好き=小説好き”というイメージを抱いているのですが、私はどうしても小説を、特にフィクション小説を読むのがとても苦手です。
ノンフィクションや、事実に基づいた小説(歴史小説など)は読めます。
小説を読もうと思って借りてみても、いざ読み始めると、いきなり情景を膨らまそうとしてくる冒頭の一行から、一気に冷めてしまうのです。
せっかく借りたし…と思って我慢して読む感じになってしまいます。
作家さんに失礼ですよね…。
文字を読むことが苦痛なわけではなく、情景を浮かべることもできるのですが、どういう訳か小説に没入できずに白けてしまいます。
楽しみたくて読み始めたのに、です。
長いことそのような行為を繰り返して自己分析した結果によると、どうやら私は本を娯楽と認識しずらいタチだという結論に達しました。
絵本や漫画も読みますしアニメや映画も観ますが、これらが私の中で娯楽に属す一方で、文章からなる書籍に関しては、あくまでも“自分にとって興味のある事を知るためのツール”であって、「物語を楽しむためのもの」とはどうしても脳が思ってくれないのです。
私が本を読むのは、『知りたい』という欲求を満たすためなのだと思います。
みんなが面白いと言っている本がどれほどのものか知りたくて人気のある小説を読んだり、作家さん自体が好きで、その好きな作家さんの小説だから読んでみようと思うことはありますが、小説が読みたいから小説を読むという行為はほぼしません。
誰かが考えた物語を楽しみたいという意識の欠如及び知識として取り入れたいと思えない事による弊害だと認識しています。
なんだか損をしているようで悲しくなったりもしましたが、食べ物に好き嫌いがあるのと同じなのかなと思うようになってからは、無理に読む必要もないかと思えるようになりました。
なので私が選ぶ書籍は、好きな作家さんや著名人のエッセイや自叙伝・偉人の歴史や伝記・哲学書・科学・宇宙などがメインなのですが、浅田次郎さんの本はとっつきやすくて好きです。(これもそもそも浅田さんの自叙伝から入ったのですが…)
同じような方がいらっしゃいましたら、是非とも私のようなものにオススメの小説をご教授くださいませ。