作文嫌いの息子に作文の楽しさを教えるには?

突然ですが、私は子どもの頃から作文が大好きです。

そんなに立派なものが書けるわけではないですが、作文コンクールで(下の方の賞に)入賞したり、弁論大会に選ばれ(て初戦敗退し)たことがあります。

空想癖のあった私には、先生の話をジッと聞いていなければならない授業よりも、自分の思いを文字に起こす作文の時間の方が合っていたのだと思います。

一方で、私の息子たちは二人揃って作文が大嫌いです。

責任をなすりつけるつもりはないですが、夫も作文が苦手です。

以前夫の実家で夫が小学6年生の時に書いた文集を見せてもらったことがあるのですが、キャンプか何かの作文で、自分がやったことを「そして」でつなぎ合わせ、最後にやっと『焼肉がおいしかったです』と自分の気持ちを書いて終わるというような“典型的なおもしろくない作文”でした(笑)

小さい頃から寝る前に時々読み聞かせはしましたが、子どもたちが自分で本を読むとなると、決まって絵本か漫画です。

なので、読書感想文や作文のなどは彼らにとっては地獄の時間に他なりません。

そんな息子たちに、今学期からたまたま同時に日記の宿題が出るようになりました。

日記の宿題は作文力アップに最適!

長男は5年生なのである程度放っておいても書きますが、ボキャ貧なので接続詞にバリエーションがなく、変化に乏しい感じです。また、使い方を間違えている言葉も結構あります。

これらは、読書をしてたくさんの言葉を学ばなければ身につきませんで、書き終えてから正しい使い方を教えています。

そして、問題なのが小3の次男です。

次男はそもそも何を書いたらいいのかすらわからないといった様子で、最初のうちは日付を書き終えたらノートの前で固まっていました(笑)

なので、次男に今日一番印象に残っていることを書きなさいと毎回教えています。それと同時に、毎回暗示にかけるかのように『作文楽しいよー!』と言っています(笑)

最初のうちは『わかんなーい!!』とすぐにさじを投げていた次男ですので、タイトルも私が指示して書かせました。

作文の書けない子に限って、“何か凄いことを書かなくてはいけない”と思い込んでいる節があります。

なので、私は次男に『怒られたことを書きなさい』と言いました。

おかしな言い回しになっていたら、その場で直させました。

次男の圧倒的に少ない読書量では、待っていても単語も表現も出て来ないと考えているので、私が教えることを書きながら覚えてもらおうという算段です。

その時の日記をご紹介します。

先生が褒めてくれたのですが、なんとこの日記、先生が次男に了承を得てクラスのみんなの前で読んだんだそうです_| ̄|○

『この“おにみたいに”という表現がいいんですよ!』って先生(笑)

作文としては良いかもしれませんが、母親としてはダメですね…(ー_ー)フッ

※ちなみに、“おにみたいに”と書くよう指示したのは私です。

日記を書くコツ

作文でも日記でもそうですが、文章を書く時には一つのことを詳しく書いた方が話に深みが出て面白い文章になります。

展望台から全貌を見渡すのではなく、虫眼鏡でてんとう虫を拡大して見るようなイメージです。

それから、あまり話が膨らまないような場合は、いきなりメインの話に触れずに少し回り道してもいいことも教えます。

例えば、運動会の話を書くとすると、作文が苦手な子は大体いきなり運動会の内容に触れようとしますが、私はまずその日の朝のことなどから思い出すよう持ちかけます。

小学3年生の書く文章ですから、書き出しが『僕は』とか『今日は』のようにありきたりなものでも良しとしています。

作文に慣れることが当面の目標ですので。

放っておくとおそらく次男が書く作文はこんな具合です。

“今日は運動会がありました。最初は選手宣誓をしました。次にみんなで応援歌を歌いました。次は100m走でした。僕は2位になったので嬉しかったです…etc.”

そこで、先に書いたように運動会の朝のことから書きはじめると、

“今日は6時に花火の音がきこえたので、いつもより早く目がさめました。下におりるとお母さんがお弁当を作っていたので、ぼくはお母さんにばれないようにエビフライをつまみ食いしました…etc.”

とか、

“今日の朝着替えていたら突然鼻血が出てきて新しいTシャツが血まみれになってしまいました。しょうがないのでいつものお気に入りのTシャツで行こうと思ったら、まだ洗濯していなかったので着られませんでした。今日は朝から最悪だ…etc.”

などなど。

それから、その日にあったことを全部書く必要はないということも教えています。

というのも、長男も次男も、放っておくと時系列であったことを全部書き出そうとするからです。

入場行進、校長先生の話、選手宣誓、応援団の応援、徒競走、借り物競走、踊り、リレーetc.

警察の取り調べじゃないんだから(笑)

そんな感じで、自分で読んでも誰かが読んでも面白い作文を書くことが作文を好きになる一番のコツだと思っています。

最後に次男の日記をご紹介!

なかなか面白い日記に仕上がっていると思います(^^)

今はまだ私が教えて書かせている表現も多いですが、少しずつ自分のものにしていってくれたらと思っています。

それにしても、先生も忙しいのに毎日コメントを書いてその日のうちに戻してくれるのが本当にありがたいです。

先生の一言でまた頑張ろうと思えます。

高学年になってくると、先生に相談ごとを書いたりする子もいるようです。

日記、いいですね!

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『作文嫌いの息子に作文の楽しさを教えるには?』へのコメント

  1. 名前:メグ 投稿日:2019/05/29(水) 15:03:04 ID:f2ffab07f 返信

    こんにちは。
    先生のコメントに
    どんどん書く楽しみが生まれますね。
    応援ポチ。

    • 名前:嘉藤 三華 投稿日:2019/05/30(木) 16:23:47 ID:8ff189b60 返信

      めぐさんこんにちは(^^)
      先生のお手間を考えると申し訳なくもありますが、先生が見てくれていることが息子たちにとっては本当に励みになっています。最近は先生をいかに楽しませるかということに意識が向いて来ている様子で、私も「プッ(^3^)」と笑ってしまうことがあります。苦手意識が少しずつ薄らいでいます。良い傾向です。