◁前回③の続きです。
不思議な生き物を見た後は、エスカレーターから見下ろしていたサメのいる水槽の中をくぐります。
アクアトンネル(寒流水槽・暖流水槽)(1F)
寒流水槽
このサメの下に見えるトンネルをくぐります(この水槽は寒流水槽。泳いでいるのはおそらくダウリアチョウザメ)
最初のトンネルは北海道周辺の冷たい水温で保たれている寒流水槽。
長さ…10m/水量…300t/アクリルの厚さ…105mm/水温…10℃
トンネルから水槽を見上げた写真を撮り忘れたのでイメージが湧きづらいと思いますが、お許しください…。
寒流水槽の生き物たち
この魚こうやって縦になったままほとんど動かなかったんですが生きてるんでしょうか…。
奥の方に見えている頭を下にして縦になっている魚もあのまま止まっていて、暗いのも相まって異様な雰囲気の水槽でした…。
暖流水槽
長さ…16m/水量…620t/アクリルの厚さ…105mm/水温…20℃
こちらは暖流水槽です。
この水槽には“いかにも!”な見た目の大きなサメが2匹もいます。
頭上を絶えず泳ぎ回っているのがレモンザメ。
凶暴な性格のサメだそうです…。
それを聞いてますますあのエスカレーターが恐ろしくなりました。
そしてもう一方は、地面でじーっと動かないシロワニです。
こんなに動かないサメもいるんですね…
「え?ワニ?サメじゃん!」と思いながらいつも見ています。
が、そういえば“古事記”に記されている因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)という神話に『ワニ』が出てきますが、イラストはどれもサメなんですよね。
だからそこでもなんでサメの絵なのにワニ?と思っていたんですが、このシロワニを見てなんだか急に納得してしまいました。
どこぞの方言ではサメのことをワニと呼ぶそうですね。
昔はワニもサメも見たことがない人ばかりで、サメを初めて見た人がワニだと思って間違って広まったとかそんな感じかな〜と勝手に思っています。
売店側からシロワニの顔を見たら、呼吸なのか5秒に1回くらいのペースで口を開け、ニカッと笑ったような表情を繰り返していて面白かったです。
はいチーズ!「ニカッ」 …歯磨きした方がいいよ。
※アクアトンネルをくぐり終えた後には撮影ポイントがありますよ(^^)
助けて〜!!
クラゲの癒し空間(2F)
売店を横目に回廊をのぼっていくと、ニクス場内では最後のエリアとなる“クラゲの癒し空間”につきました。
クラゲって不思議ですよね〜。
海水浴中に海で出会うのは嫌ですが、こうして水槽に入っているところを眺めている分には綺麗で興味深いです。
ライトアップされているのもあってミズクラゲがすごく綺麗でした。
ミズクラゲの生活環
ミズクラゲは、幼少期と成体期で二通りの繁殖をします。
それも、幼少期(ポリプ)は無性生殖によって増え、成体期(我々が良く目にするクラゲがこれに当たる)は有性生殖によって更に増えるというから驚きです。
ポリプ。小さすぎて見えませんね…。
メスから産まれた『プラヌラ幼生』が岩や貝などに付着してポリプに変態すると、分身をたくさん作って群れるんだそうです。
ポリプは冬の海水温の低下の影響によって“ストロビラ”という形態に変異し、その後ストロビラからこの“エフィラ”が分離します。
ストロビラというのは、シャンパングラスに同じ直径の小鉢をたくさん重ねたようなような形状をしていて、時期が来ると小鉢がシャンパングラス、つまりストロビラから巣立って海中を浮遊します。その浮遊した小鉢に当たるのがこの“エフィラ”です。
メテフィラ。クラゲになる直前です。エフィラからメテフィラになるときに雌雄が別れます。
稚クラゲ。クラゲ段階はメデューサと呼ぶんですね。(メデューサといわれるとどうしても頭が蛇のあの姿を連想してしまいますが(^^;))
がびょうくらいのサイズですが、もうしっかりクラゲです。
大人のクラゲ。(多分オス)
クラゲのエサ「アルテミア」。これこそ小さすぎて肉眼でも見つけられませんでした…。
ミズクラゲの寿命は一年くらいだそうですが、死後3ヶ月経ったミズクラゲの死骸から幼生(ポリプ)が不死鳥のように現れた!なんていうニュースを目にしたことがあります。
傷が治るのは我々人間も一緒ですが、切れた触手をも再生させることができるようですよ!
真っ二つにされたクラゲがそれぞれ再生して2匹のクラゲができたなんていう報告もあるそうです。
知れば知るほど未知の生物ですねクラゲって。
それから、中華クラゲに使うクラゲはこのミズクラゲではなく“エチゼンクラゲ”や“ビゼンクラゲ”です。
ミズクラゲに比べて見た目がグロテスクです…(特にエチゼンクラゲ。デカすぎる。いやでもビゼンクラゲの色みもなかなか…_| ̄|○)。
興味のある方は各々で検索してみてね(^^;)
自由研究の題材み〜つけた!(3F)
そうそう、3階で見つけた自由研究の題材のことを書き忘れていたのでご紹介しますね!
4階から3階に降りると何やら芸術的なオブジェが目に入りました。
撮影スポットも発見し、息子たちはノリノリでオブジェの一部と化し被写体に早変わり(笑)
さぁてこのフロアは?なんて思いながら歩みを進めていると素敵な看板を発見!!
“冬休みの自由研究にぜひ!!”ですって!
こちらこそぜひ!って感じで次男と2人して食いつきました(笑)
なんか、すごくカッコいい!!
その中で次男の目に止まったのはこちらのキングペンギンさん。
夏はイルカ、冬はペンギンが良く出るそうで、キングペンギンのキットはラス1でしたよ((((;゚Д゚)あぶなかった〜
次の夏休みの自由研究にどうですか皆さん(^^)笑
そして、このキットを作っているスタッフの荒谷さんという方(飼育員さんです)が地味にすごいのですよ!
ご本人から造り方のコツをアドバイスしてもらい直接ご本人からキットを買ったのですが、テーブルに置いてあるフィギュアだけでなく、先程息子たちが一部になって写真を撮ったあのオブジェもこの方が制作した作品なんですって!
(ということは恐らく売店前のサメも荒谷さんの作品ですね!)
このフロアの壁にはこの方の作品が何点も展示されていました。
エビとカニ。もうサイズ以外は実物そのもの!
凄い。
シーラカンス
凄すぎる…。
(はっ!もしや回廊のあの壁画のような作品も荒谷さんが作ったのかな?)
絵もとってもお上手なんだそうですよ(^0^)
海洋生物だけでなく、荒谷さんの作品もとっても見応えがありますよ〜!
それから参考までに、次男のキットはこんな感じでした。
①荒谷さんが作ってくれたキット。
くちばし、はね、あしが針金になっているので、まず針金に同梱の石粉粘土(紙粘土に石の粉が混ざっています)をくっつけ、そのまま1日乾燥させます。
②こんな感じ。
③乾いたら、その上からさらに粘土をくっつけていきます。密着していないと空気が入っているところから崩れてきたりするので、ここでしっかりと空気を追い出してくださいね!
それから粘土は乾燥しやすいので、使う分だけ出して使わない分は袋やラップなどにくるんで置いた方が良いです。
水をつけて表面を伸ばすと綺麗に仕上がります。
ここで羽根の模様と目を竹串などでつけていきます。
色の変わるところなども印をつけると良いです。(ちなみに次男は目しか作らず、羽根はつるつるで、色のガイド線は翌日乾燥したところに鉛筆で線をつけてました。2年生なので大目にみてやってください(^^;))
④色付けしたらこんな感じに。目は光沢をつけた方がいいかなと思ったのでクリアのマニキュアを貸してあげました。
2年生にしては上手にできたと思います。
ノリノリで学校に持って行きました(^^)
足で立つようにバランスを取るのが難しかったので、そこは少しお手伝いしました。(学校に持っていく際は、写真で下に敷いている発泡スチロールみたいな板を足の形に合うように切り抜いて持たせました。)
色付けはアクリル絵の具でしました。100均で売っています。