夫がパワハラを受けています。
事の大小に関わらず、本人が気に病み、不快に思っている時点で、それは立派なパワハラです。
夫はある上司から、大勢の前で見せしめのように怒鳴られたり、意見を求めれば必ず真っ向から否定され、休暇伺いは十中八九日にちをずらすよう促され、極め付けは本人に聞かされることなくプロジェクトリーダーにさせられており、明日発表という時に同僚から自分がリーダーになっている事を知らされたという出来事です。
さすがの夫も怒り心頭で上司に直電し、「いつ決まったんですか?」と聞くと、その問いには答えずに「出来ないんでしょ。いいよ違う奴にやらせるから。」とはぐらかす始末。
夫は、「決まった段階で指示されていれば…。自分の知らないところで自分がリーダーに決まっていたことを今日他人から聞かされ、明日発表なんてとうてい出来ません」というようなことを言ったそうですが、返ってくる言葉は「別の奴にやらせるからもういい」ということのみ。
そこから上司の当たりは以前にも増して強くなり、夫は影を背負って帰宅するようになりました。
時々夜眠れないこともあるようです。
そのパワハラ上司の夫への対応は明らかに周りの社員とは違うのだそうで、気にしないようにはしているつもりでも、やはりどこか割り切れず、滅入ってくるのだそうです。
先日お守りがわりにとボイスレコーダーをプレゼントしました。
今のところは自宅待機中のボイスレコーダー、あげたのは私ですが、日の目を見ないことを願っています。
薄々自分がパワハラをしていると気がついている人、いつどこで自分の放った言葉が録音されているかわかりませんよ。
せいぜい気をつけてくださいね…。
夫は私と違って相手に強く物を言ったり言い返したり出来ません。
叱られると萎縮してしまい、言葉が出ないようになってしまうのだそうです。
私に叱られると喉が詰まって喋れなくなってしまうと話した長男(過去記事)の顔がよぎります。
そして、言われた事をスポンジのように吸い取り、自分を責めてしまいます。
上司は夫のそんな性格を見透かしていて、常に夫が悪いような言い方をするのだそうです。
つい先日、前回断る形になったプロジェクトのリーダーをやるよう上司から言われたそうですが、その際に自分の考えたテーマを提案しても、いつものように全否定!
その後で、「だからこの前の時にリーダーやっておけば良かったのに」と未だに根に持つような言い方をされたと言っていました。
夫は腹のなかで、ツッコミどころがありすぎて「は?」と思いながら聞いていたのだそうです。
それでも黙って聞いてれば流石にアドバイスくらいするだろうと踏んで、夫は言われっぱなしの「フリ」をして、心の中で舌を出しながら黙って聞いていたそうです。
そしてやっとこ指示をもらうことができたと話し、「我慢料だ〜!」という夫の顔を見ていたら、石の上にも三年…という言葉が浮かびました。
わたしには到底出来ない芸当です。
絶対に途中でキレてしまうと思う…凄い顔して。
現に、夫の話を聞きながら顔を真っ赤にして怒り狂っている私を見て、夫自身は少し冷静になれたことでしょう(笑)
「自分なら絶対言い返すのに!」
と私はつい思ってしまうし言ってしまうのですが、自分ができることでも、夫には出来ないんですよね。
それがいいとか悪いとかいう話ではなくて、できる人、できない人がいる、ただそれだけ。
このことがわかるようになるまでに実に35年以上掛かりました(^^;)
夫の悩みを解決するのは他でもない夫自身。
妻である私がどうこう出来る問題でもなければ、しゃしゃり出る立場でもありません。
第一、言い返したところで状況が良くなるなんてことはないですからね。
夫はそれを誰よりもわかっているんです。
何を言っても私に言いくるめられてしまう長男と次男のように…。
それに相反する立場で、「言われっぱなしでムカつく!ムキー!」という小学生レベルの私はつまり、そのパワハラ上司と同類ってことか…_| ̄|○オワッタ
そんな私が夫に出来ることは、日々の苦労を労い、感謝し、愚痴を聞いてあげて一緒に憤慨したり、好物を振る舞って晩酌に付き合ったり、一緒に出掛けてリフレッシュさせてあげるくらいのもんです。
うるさいことを言って余計にストレスを掛けてしまうことも多々ありますが、子どもにとっての家と同じで、夫にとっての家も、常に社会から身を守り、肩の荷をおろせる“シェルター”のような場所にしておくことが妻の仕事だと思うようになりました。
脱いだ服や靴下が裏返しでも、食べ物の袋がテーブルの上におきっぱなしでも、休みの日に一日中ゴロゴロしていても、「毎日外で戦ってるんだからしゃーねーか!」と大目に見る努力をしています。(努力をしている段階なので許せているわけではない、というね…😏フッ)
そんな私のシェルターは…そんなことをきままに吐き出せるこのブログかも(^^)