我慢をさせればさせるほど我慢が出来ない子に…?我が子を見ていて思うこと

最近の我が家の兆候を一言で表すと、《悪循環》です。

情けないことに、私が子どもにすること言うことの全てにおいてが逆効果にしかなっていないと言っても過言ではないと思うほど。

今日は、先日他人のものを盗んでしまった次男のことを書きます。(過去記事

私は長男にかなりキツい物言いをします。

叱り方も力が入ると大声で怒鳴ってしまうことがあります。

次男はそんな私と長男のやり取りを傍で見ながら育ちました。

自分でも良くないことは自覚しているので、時折長男とは話し合いの機会を設けて気持ちを吐き出させたり、謝ったりはしているのですが、次男へのケアはというと…何もしていませんでした。

“怒ると怖いお母さん”のせいで、不本意にも《失敗する=ダメなこと》という意識が次男に刷り込まれました。

ささいなことでも、私に怒られそうなことは言わなく(言えなく)なっていました。

先日の盗み癖の一件の時には、私にバレないようにと「拾った」と嘘までついていました。

私は、子どもが人のものを盗んだり、人に暴力を振るったり、いじわるしたり、嘘をついたりするような子になるのは、親の躾がなっていないからだと思ってずっと生きてきました。

両親にそう言われて育ったので、それが正しいと思っていて、疑う余地すらなかったんです。

“2人が立派な大人になれるかどうかは全て自分の躾に掛かっている”と信じて疑わなかった私は、気がつけば当然息子たちにとって厳しく、常に緊張する存在になっていました。

「ああしなさい」、「こうしなさい」、「あれしちゃだめ」、「これしちゃだめ」と、一通りの命令を日に10も20も浴びせかけます。

なぜそうしなければならないのかというプロセスを端折り、ただ命令だけして従わせてきました。

それに加え、私が眉毛をつり上げて乱暴に命令するので、怒られているような気になってしまい、言われている言葉が余計耳に入ってこないのではないかと思っています。

今日次男とお風呂で話をしました。

「次男の頭の中にいるお母さんは怒ってる?笑ってる?」

聞く前から答えはわかっていましたが、次男の口から言わせたくてあえて聞きます。

「怒ってる。」

「…そうだよね。お母さん怖いもんね。」

お風呂の中で次男の言葉を引き出すように、でも邪魔をしないよう気をつけながらいろいろな話をしました。

話をしている間に、自分がいかに一方的に次男と話していたかが自分でわかりました。

「私全然次男の話を聞いていなかったんだ…」

愕然としました。

きっと次男はそんな私に、言葉では言えない寂しさを抱いていたのでしょう。

「お母さん、お母さん、お母さん…」

私が夫や長男と話しているところに割って入ってくる次男に対し、「今お父さんとお話ししてるでしょ!話が終わってからにして!」と正論をぶつけることが良くありました。

(今すぐお母さんに聞いて欲しいことがあったのに

そうやって話が終わった頃に「なぁに?」と聞いたところで「言いたいこと忘れちゃった…」となるのがオチなんです。

(忘れたら困るから話し掛けたのに

というのが次男の本音でしょうが、次男はそれを言葉にできません。

それも一種の「我慢」です。

お母さんが誰かと話していることに気が回るようになるのなんてまだまだ先の話なのにね。

よその家の子には寛大になれるのに、どうしてこう我が子にだけはこんなに厳しい目を向けてしまうのでしょう。

お布団に入ってからも次男と話をしました。

「次男が人のものを盗んでも、お兄ちゃんと喧嘩ばっかりしても、宿題を全然やらなくても、0てんをとって帰ってきても、お母さんのことが嫌いだって言っても、お母さんは次男のことが大好きだから大丈夫だよ。何があっても嫌いになれないんだよ。だって宝物だもん。お母さんはずっと次男のことが大好きだよ。」

そう話すと、次男は私の手をギュッと握ってきました。

そのまま横になって次男が少しずつ話す言葉を聞いていたら、ふと次男が生まれた時のことを思い出しました。

小さくて、私に似た顔をした男の子。

抱っこする度に可愛さが増していき、「優しいお母さんになろう」と思っていたはずなのに…どうしていつのまにか私は真逆のことばかりするようになってしまったのだろう。

気付いたら眠っていた次男を横目に、涙が止まらなくなっていました。

何をしているんだ私は。

次男が安心して帰ってこれる場所になるはずが、一番近くで一番痛めつける存在になってどうする。

親はどうやったって子どもより力が上です。

でも、だからこそ親はその力を弱い立場の子どもに振りかざしては絶対にいけないのです。

男の人が女の人に手を上げないのと理屈は同じ。

力のあるものは力のないものに力で勝ってはだめなのです。

私は子どもたちに自分の力を利用して我慢をさせ続けて来てしまいました。

子どもに我慢を教えるには、まず親である私が我慢するところを背中で見せないといけなかったのですね。

怒りで子どもを押さえつけるのを今度は私が我慢して、今まで子どもたちに強いてきた我慢の穴埋めをしていこうと決めました。

次男の中に怖い顔をして居座っている私が、一日も早く笑顔の私になりますように…。

ダメダメ母さんのダメダメ育児はまだまだ理想とは程遠い。

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