“盗み癖”が出た次男

次男が事件を起こしてしまいました…。

恐れていた事態が起こるべくして起こったことを自覚しないわけにはいきませんでした。

事が明るみに出たのは、ある晩に突然かかってきた一本の電話。

電話の相手は次男のお友達のお母さんで、次男がその子の家にあったおもちゃをコッソリ持ち帰ったのではないかとのことでした。

お友達のお母さんは私に、「そのおもちゃ(画像を送信してくれました)を次男に買ってあげたことがありますか?」と慎重に確認した上で、次男がそれをお母さんに買ってもらったと言って持っていたこと、そのおもちゃが何年も前にもらったもので、現在は売っていないこと、以前次男が(お友達の)家に来た時にそのおもちゃが欲しいと言って泣いたことがあったこと、そしてその時にお友達が「誕生日プレゼントにもらった大切なものだからダメ!!」とかなりキツ目に言い放ったことなどを話してくれました。「それで悔しくなって、とろうとおもってなかったのにとっちゃったんじゃないかなぁ…」と言ってくれていました。

「だから言わないでおこうかとも思ったけど、もしも本当に盗んじゃってたのにそのまま放置していたら、次男くんにとってそれが当たり前になっちゃうんじゃないかと心配になったんだよね」とまで言ってくれました。

自分の子の物を盗んだ相手の今後を心配をしてくれる懐の深いお母さんに、電話口でただただ平謝りし、明日お返しにあがりますと約束をしたあとで、お友達のお母さんは更に続けました。

「それと、前に次男くんが拾ったと言っていたキーホルダー、前にお母さん(私のことです)が学校で拾ったのなら学校に届けなさいと言っていたのを聞いていたけど、つい何日か前にまだ持っているのを見かけて気になって…」。と言われました。

凄く嫌な胸騒ぎがして、即刻次男に問いただすと、蚊の鳴くような声で「怒らないで…」と前置きした後で、「教室で、他人のカバンについていたものを外して持ってきた」と言いました。

出しなさいと言ったら、私の目につかないようなところに隠してありました。

お友達のおもちゃも、キーホルダーも…。

普段自分の持っているものをしょっちゅう行方不明にさせる次男が、迷うことなく取り出して私に差し出しました。

一時、私にバレてはいけないと、こっそりランドセルの中に入れて学校まで持ち運んでいたようなのです。

きっと毎日ものすごいストレスを感じていたと思います。

全身からサーっと血の気の引く音が聞こえた気がしました。

ショックでした。

何がショックって、次男が人の物を盗んでしまった原因が間違いなく自分にあるという自覚があったからです。

前々から思っていました。

過去記事にも書いたことがあります。

次男の物欲の強さは私の愛情不足のせいではないのかと。

正直に謝れないのは私が感情に任せて怒り狂うからではないかと。

そして、以前に買って読んだ本に書いてあった通りのことが本当に我が身に起こってしまった。

次男と話し、お説教しながら泣いてしまいました。

人の物を盗むことはいけないことだ。

次男は今回悪いことをしたから、謝りに行かなければならない。

明日一緒に返しに行って謝ろう。

でも、次男が物を盗んだり、お母さんに本当のことが言えないのは、きっとお母さんのせいだと思う。お母さんがいつもおこってばっかりだから、思ったことをお母さんに言えなくなったんだよね。ごめんね。

もし人のものが欲しくなったら、お母さんにギューしに来て、何が欲しいと思ったのか教えて。

買ってあげるわけではないけど。

我慢することをもう少し覚えよう。

それでもどうしても欲しいものなら、お小遣いをもらった時に自分で買ったり、お誕生日のプレゼントにお願いしてみよう。

人の物を盗むと、盗まれた相手は凄く悲しいんだよ。

一生懸命お金を貯めて買ったものかもしれないよ。

そのお金はお父さんやお母さんが毎日一生懸命働いて稼いだお金なんだよ。

それに、盗んだ次男も苦しかったでしょう?

隠し事をしたり嘘をつくと、それをごまかすためにこれからもずっと嘘をつき続けないといけなくなるんだよ。

嘘をついて、一番困るのは自分なんだよ。

そんな話をして、たくさん抱きしめて次男との話は終わりました。

こうして書いてみると、いかに自分ばかり喋っているかがわかります。

要所要所で質問もしていましたが、自分でも喋りすぎだと思いながら喋っていました。

次男の言葉を待つことが私の一番の課題です。

出来損ないのおこりんぼババァが母親なばっかりに、長男も次男も不憫です。なかなか治せなくてごめん…。

そして翌日、朝一で学校に電話を入れてから担任の先生に相談に行きました。

教室で起こしたことですが、キーホルダーが誰のものなのか次男も知らなかったのです。

大好きなキャラクターのキーホルダーが誰かのランドセルに付いていて、可愛いなと思って触ってみたら欲しくなってしまい、ランドセルから外して持って帰って来てしまったということだったようです。

先生は、「とりあえず落し物の持ち主を探す体で誰のものかを突き止め、分かり次第連絡します」と言ってくれました。

そして持ち主が分かった時点で先生の方からまずその子の親御さんに連絡を入れてくれる手筈になりました。

夕方先生から連絡がありました。

当の本人は落とした(実際はうちの次男によって盗まれたのですが)ことにすら気がついていなかったようです。

親御さんは、「そもそも本人が気付いてなかったし、お母さんがしっかりとお家で叱ってくれればそれでいいですよ」と言ってくれていると教えてくれました。

すぐに私からも電話を入れ、「次男が〇〇くんのキーホルダーを盗んできてしまいました。申し訳ありません。」と開口一番に謝り、よければ今から謝りに行かせてくださいと話すと、先程先生から聞かされたことと同じことを言われました。

それでも、次男に「悪いことをしたら謝らなければいけないこと」をきちんとわかってもらいたかったのもあり、お忙しい時間帯に少しだけお邪魔させてもらう許可をいただきました。

それが相手の子に対する礼儀だと思ったし、何より次男が自分のしたことをきちんと理解するためには必要不可欠だと思ったんです。

厳しい親御さんなら強く叱られたと思いますが、まずは電話で充分と言ってくれた上に、私達に謝る機会を与えてくださるような寛大なご家族であっただけに、余計に胸が詰まる思いがしました。

次男に謝る事を考えさせ、目を見て名前を呼んで謝ろうと言って少し練習していたら、次男が急に涙を流しました。

「自分は悪い子だ。なんであんなことをしちゃったんだろう」と言って…。

やったことは悪いことだけど、ごめんなさいが言える子はいい子だよと言いました。こちらは涙をこらえるのに必死でした。

まずは電話をくれたお友達の家から尋ねました。

玄関の前まで来た時、次男は「怒られると思う…」と怯えていましたが、「人のものを盗ったんだから怒られて当たり前だよ。そもそも怒られに来たんだから。何を言われてもごめんなさいしか言っちゃいけないよ。これが盗んだ罰だから。」と前置きをしてからインターホンを押しました。

盗んだものをお返しし、練習通りにお友達の目を見て謝ることができました。

お友達は、笑顔で「いいよ!」と許してくれました。

次男はホッとした顔をして、つられて笑いました。

いつも行ったり来たりする仲の良いお友達。お母さんとも一緒に買い物に行ったり家に呼んだり呼ばれたりする間柄。

どんな思いで私に連絡をくれたんだろう。

教えてくれなかったら、まだ私は気がついていなかったかも知れない。

そのまま盗むことが次男の普通になり、気づいた頃には手遅れだった…なんてことになっていたかもしれません。

謝罪のあとにその旨のお礼も再度伝え、お詫びにと持参した菓子折を受け取ってもらいました。

二軒目のお家についた時も、次男は「今度はたくさん怒られると思う…」と不安を口にしていました。

「うんそうだね。でも頑張ろう。お母さんも一緒に謝るから。」

そういってインターホンを鳴らしました。

次男の鼓動が聞こえた気がしました。

ドアがあき、お母さんによばれた男の子が玄関についたと同時に、次男が「〇〇くん大切なものを盗んでごめんなさい」と目を見て言うと、男の子は「大丈夫だよ!」と言ってくれました。

お母さんも、「大丈夫大丈夫。もうしないね(^^)」と次男の頭をポンポンと撫でてくれました。

謝罪に訪れ、どちらのご家族にも許してもらえた安堵と、みんなの優しさで余計に心が痛んだのとで、我慢の限界が来て泣いてしまいました。「ごめんなさい。私のせいです。」と。

次男のお友達もつられて泣きそうになっていました。

なんて優しい子なんでしょう。

うちの子たちにはまだない感性です。

「大丈夫大丈夫。」

私の子育てへの不安を見透かすように投げかけてくれたこの言葉が、私の不安を少しだけ溶かしてくれた思いがしました。

「悪いことをしてしまった子に謝るチャンスを与えてあげるのも友達なんだよ」

今回謝る機会を与えてもらえたことで、それがどれほどありがたいことなのかが骨身に沁みて良くわかりました。

前に買った本(過去記事参照)にあったこと。

この言葉を糧に、今一度次男への接し方について反省しようと思います。

・子どもの嘘は「人生最初の問題行動」つまり親が子供の本音を知るチャンス

・どんな育て方をしても子どもはいつかかならず嘘をつく

・嘘は人間として成長している証

いい子に育てると犯罪者になります/著者:岡本茂樹 より一部引用

この調子だとまだまだいろいろありそうです…。

しっかりしろ自分!

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