次男の望みを叶えるデー決行!クレーンゲームを一万円分やってみた!

昨日の記事で書きましたが、早速行ってまいりましたゲームセンター!

目的は、次男のたっての望み、「クレーンゲームを一万円分やってみたい!」を叶えること。

ごくごく一般的な感覚をお持ちの方からは非難轟々であろうことは重々承知の上ですが、最近のあれこれで次男も我々親も自信喪失気味であり、今までのやり方を早急に変える必要があると判断してのことです。

それがなんでゲーセン?と思われると思いますが、それが“次男が今一番やりたいことなのに私が一番制限をかけていること”だと判断したからです。

今まで何をするにも散々常識で縛り、我慢もたくさんさせてきました。

ゲームセンターに連れて行くこと自体が良くないと思っておられる方もたくさんいらっしゃることでしょう。

私自身もそう思いながら連れて行っていたのでよく解ります。

でも、それでも敢えて、です。

今まで自分が正しいと信じて疑わずにやってきた結果次男を不安定にさせてしまったのですから、「もう自分を信じていることを疑って真逆のことをやるしかない!」という半ばヤケクソ状態です。

今までと真逆のことをすると決めたからには、私達が常識の殻を破り、他人の目を気にしないことからはじめようと思いました。

今までだってゲーセンに連れて行っていたのですから、表向きは真逆どころか同じ向きに見えるでしょうが、今回はコンセプトが違います。

目の前にぶら下がっていたのにいつまでも手の届かなかったニンジンを、生まれて初めて目の前にどっさり置いてみる。

何をするにも制限をかけて来た私が次男のやりたいことを最優先させるために、今一番わかりやすく手っ取り早い方法がたまたまゲーセンだったということです。

私が今ツラツラと書き上げた言い訳を読んで頂ければ、私が自分の殻を破るのにどれほど勇気が要ったかお解りいただけるかと思います。

今まで自分が信じて来た概念をぶっ壊すには、痛手を負うことも厭わない覚悟が必要です。

いざゲームセンターへ!

さてさてそんなこんなで、ドキドキする両親とウキウキする息子たちがゲームセンターへやってまいりました。

次男の希望は大手のゲームセンターではなく、イオンに入っているゲームコーナー(笑)

「どうせやるなら本格的なゲーセンに行こうぜ!」と、いつもなら私たちの意向に子どもたちをさり気なく且つ強引に誘導してしまうところですが、ここもグッと堪えて次男の意向に沿います。

これだけでも意外としんどいことに初めて気がつきます。

自分達では気付かないくらい当たり前に、まだ子どもたちがNOと言えない小さいうちから、私たちは繰り返し繰り返し子ども達を自分の思い通りに動かし続けてきてしまったようです。

次男の希望を叶えることが目的だったはずが、自分の子どもたちへの接し方のまずさに気づくことになろうとは…。

“視点が変わると世界が変わる”というのは本当ですね。

夫は終始両替マシーンと化し(笑)、長男はカードゲームをするというので夫と私とで代わる代わる長男の様子を見に行きつつ、次男のクレーンゲームに付き合います。

次男がまず目をつけたのは、ポケモンに出てくるピンク色の丸いキャラクター「プリン」。

ですが、クレーンゲームではなく、糸で景品がぶら下がっていて、ハサミを左右前後合わせて止めて切って落とすタイプのゲームだったので、いきなり「お母さんやって!」と言われました。(この機械得意なんです(笑))

結局300円で取れました(^^)

そのあと次男の目を引いたのは、qposketの新作「ハリーポッターシリーズ」。

これかなり可愛いかったです。

私も一緒になってテンション上がってしまった(^^;)

qposket ハリーポッターシリーズ

これは景品の箱に穴の空いたカード?みたいなのが貼っつけられていて、片側のアームをその穴に引っ掛けてちょっとずつちょっとずつずらして落とすタイプのクレーンゲームでした。

次男が一回やってうまく穴に入らず、「お母さんやって!」が発動。

1,500円くらいかけて一個取れる感じかなぁと思っていたら、500円入れて6回でハーマイオニーとロンの2種類が取れてしまいました!(ロンに至っては100円で落ちてビックリ!)

ここまでで使った額は奇跡の800円!

残りは9,200円。

でもそのあと次男と私で代わる代わるやって、ハリー・ポッターとドラコ・マルフォイを取るまでに結局6,000円使いました。

次男がハリーポッターを落とした時に取り出し口からものすごい速さで取り出すところをお見せできなかったのが残念です(笑)

そのあとはスクイーズやらなんやらと細々したクレーンゲームを2,000円分ほどやっていましたが、結局何も取れず…。

ここで次男が初めて自分から

「疲れた…。残りはコインゲームやって終わりにする」

と言いました。

もうすっかり気が済んだようで、そのあとは残った1,000円を使って4人でポケモンのコインゲームをやって帰りました。

帰りの車内では全員ぐったりでした…。

10,000円(正確には9,000円)の戦利品    ※1こ当たり1,800円で取れた計算

実際にやってみてわかったこと

今回の無謀とも言える試みで、私たちは「10,000円分クレーンゲームをやるのは体力的に非常にしんどい」ことを学びました。

当の次男が「疲れた」というなんて思いもしませんでした。

「あと一万円!」とか言い出すんじゃないかと最初は思っていたので…。

一人ではなかなか使い切れる額ではないし、そもそも10,000円も使う前に目当てのものはほぼゲットできていたので、次男はすっかり満足したようでした。

今回私が気付いたことは、※制限をかけずに遊ぶととても楽しい!ということでした。(※10,000円と制限を掛けていますが、持て余すほど余裕のある制限なのであえて“制限がない”と表現しています。)

最初から「500円までね!」などと言ってしまうと、やる方の楽しさを半減させてしまうのはもちろんのこと、言った自分にもなんらかのストレスが掛かっていたこともわかりました。

最初から上限を決めて遊ぶと、上限のことが頭から離れずに心から楽しめなくなるように思いました。

だから次男は欲しいものが手に入っているのにいつまでも満ち足りることができず、際限なく望むようになってしまったのかもしれません。

思う存分楽しませてあげられると、こんなに気持ちが楽になるのですね。

思う存分楽しませてあげられない場所なら、そもそも最初から連れて行くべきではないのかもしれません。

“子どもを楽しませるために”という名目で私たちが子ども達を連れて行った行楽地で、子どもを親のペースに巻き込んで早々に遊びを切り上げさせた回数は、行楽地に連れて行った回数と、恐らくイコールです。

親の気分で連れて行った場所から、楽しんでいる最中の息子達を、時間を理由に引き離す。

そんなことをもうずっとやってきました。

そこに気づけたことが今回の一番の収穫だったように思います。

もちろん時間にもお金にも限りがあるので、いつも子どもの思う通りにはできませんし、しません。

我が家では子どもがやりたいと言う前にこちらがいろいろとお膳立てしすぎて、子どもが自分から言うのを待つことがほとんどなかったので、まずは子どもたちの話を待つように心掛けようと思います。

そのあとで、子どもがやりたいと言ったことや欲しいと言ったものなどを叶えてやれるかやれないか、子どもにわかる言葉で対等に話すようにしようと思います。

今までのようにいきなり「ダメ!」じゃなくて、「してあげたいけどお金がないから無理だわー」というように、気持ちを受け止めつつ、出来ない理由を話して説得していこうと思います。

こういう話し方をすると、子どもだってちゃんとわかってくれるんですよね。…最終的には。(笑)

「子どもは親の所有物では無い」

そこら中で見聞きする言葉ですが、わかっているふりをして、気づけば私は子どもをすっかり所有物化していました。

自分の友だちや知人と話すのと同じように、子どもたちに対しても気持ちを尊重して接する努力をしていこうと思います。

その後次男は…

さて。

10,000円を思う存分使って心置きなくクレーンゲームを堪能した次男のその後はというと、なんだか物凄くご機嫌で饒舌です。

ここ最近弱々しかった「お母さん…?」の呼びかけが、いつもの「お母さん!お母さん!!お母さん!!!」に戻り、なんとなく曇っていた表情もいつにも増して晴れやかです(^^)

今日は、小さいことでも正直に謝ってくれたり、急に「冬休みになったら温泉に行きたい」とか、「夏は海に行きたい!」などと言いだしました。

最近は「ぬいぐるみを買いにお店に行きたい」か「ゲームセンターに行きたい」のどちらかしか言わなかったので、急な変化に少々戸惑いつつも、嬉しかったです。

それから、今朝いきなり「4人でSwitchやろう!」と言いだしました。

そのあと長男までもが「みんなでマリオカートやりたい!」などと言い出しました。

もちろんみんなでやりましたとも!(笑)

そして、それを聞いて思いました。

「そういえば、ゲームセンターも親子で一緒に遊ぶ場所だよな」と。

可愛いものが手に入るのもうれしいし好きだけど、お父さんやお母さんと一緒に遊べる場所だから、一緒に楽しんでくれる場所だから、だからゲームセンターが好きなのかもしれないと…。

本当はもっと他の方法でたくさん一緒に遊んであげるべきだよなぁ…と反省しつつも、次男が自身を取り戻しつつある様子が見られたことをとても嬉しく思います。

自分の心に余裕が戻ってきたことも、嬉しいです。

母親が穏やかになることで、子どもも従来の伸び伸びとした姿を発揮することができるのですね。

今回の斬新な試みで、思い切って常識の殻を破ってみたら、新しい景色が見えました。

恐れていたはずの向こう側は、思っていたよりも穏やかで、清々しい風景でした。

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