子どもたちが小学生にもなると、ありがたいことにお友達が息子と遊びたいと我が家まで来てくれるようになりました。
あらかじめ息子から聞いていた時や、何も予定がない日であれば歓迎するところなのですが、あいにくそういう日ばかりではありません。
自分の体調が芳しくない時や、バタバタしていて家に上げたくないこともあります。
そして、そんな時に限って
『ピンポ〜ン…』
インターホンを覗くと息子のお友達…。
もちろん息子も色めき立って遊びたがるので、夏なら『今日は外で遊んでね』と言うところですが、冬だと雪遊びをする格好で来ていないとそう言うわけにもいかず、非常に困ります。
「うちで遊んでいい?」と息子に聞かれ、ダメと言いたいけど出掛けるなどのはっきりした理由があるわけではないので口ごもってしまい、渋々許可を出してしまうこともあります。
そして、うちもそうですが、最近の子はポータブルゲーム機を持っているので、それを持参して一緒にゲームで遊びたいというパターンが非常に多いです。
部屋をのぞくと全員が下向いてDSをやっている…。
どうやらゲームの中では繋がっているらしいのですが、なんだか妙な光景にどうしても違和感を感じてしまいます。
もちろん外で遊ぼうと言ったり、ゲームをスパッとやめて別の遊びを提案したりする子もいるのですが、最初っから最後までゲームをやるメンバーというのもいて、気がついたらみんなバラバラのゲームをやっており、一緒に遊んでいるとは言えないような状態になってるなんてこともありました。
こんな状況を我が家で作っていいのかという責任も感じてしまいます。
こういう時は、息子を介して『もうゲームやめて他のことをして遊びなさい』と言うしかないです。
よその子に注意するのが苦手なのです。
以前、このゲーム好きメンバーが、息子と遊んでいたわけでもないのにうちに充電をさせてくれと頼みに来たことがありました。
インターホンが鳴った時点で息子の友達だとわかったので息子に出てもらったら、部屋に上がり込んで何やらやっているのです。
息子に問いただすと、「充電させてあげてる」というではありませんか…。
さすがに黙っていられず、『自分のお家に帰って充電してね』と言いましたが、ランプ3つだかつくうちの2つになるまで充電させて欲しいというようなことを友達が息子に言っていたようで、息子がそうさせてあげたいと言ってきました。
非常にモヤモヤしましたが、渋々許して様子を見ていました。
なのに一向に帰ろうとしないのです。
しまいには息子までがゲームに参戦している始末…。
息子に文句を言ったあとで、お友達2人にも『一緒に遊んでいたわけでもないのによその家に充電させてもらうのは非常識だ。自分の家で充電しなさい!』と強めに言ってしまいました。
結局、息子を通して帰るように言ってもらいました。
多分、子どもの友達には子どもを通して物を言うのがスマートです。
言い方としては、お友達に聞こえよがしに、息子に話すのが効果的かなと。
直接言うよりはお互いにダメージが少なく済むように感じます。
遊べない時は、息子の口から言わせる。
遊びたいと言われたら、うちでは無理だとハッキリ言う。
なんで?と聞かれたら、片付けしたいだの体調が良くないだのと適当に理由を作って納得してもらう。
でも、先述の充電事件のように、よそのうちに迷惑が掛かるようなことに関しては、最初からきちんと理由を説明して断るべきだったと反省しています。
そのお友達がうちの敷居をまたいだ以上は、“充電はお金がかかることなのでよその家にお願いするのは非常識なことだ”ということを教える義務がありました。
うちが許したばっかりに、今度は別のお宅が同じ目にあうかもしれない。
『あそこのうちは充電させてくれた』と間違ったことを学習させてしまっては、お友達も哀れです。
時々、当たり前すぎて息子達に教えていなかったことが出てくるときがあります。
躾がなってないと切り捨てるのは簡単ですが、“人の振り見て我が振り直せ”です。
気付いていないだけで、自分の子どもにも教え損ねていることがあるかもしれない。
そうやって我が身を振り返り、よその子にも広い心で接する努力をしていきたいと思っています。