ここ数日、いつになく心が穏やかな嘉藤です。
私が穏やかだと子どもも穏やかでいられて、嘉藤家は今ものすごく平和です。
私の心境が変化したきっかけは恐らく2つあって、1つ目は過去記事(我慢をさせればさせるほど…etc)で書いた“次男が生まれた時のことを思い出して涙が止まらなくなったあの時”ではないかと思っています。
産婦人科で、生まれたばかりの次男を自分のベッドにのせて、このままずっとながめていたいと思ったあの夜。
あの日に記憶がタイムスリップして、ふと横で寝息を立てている次男に目をやった時、自分が描いていた母親像と今の自分のあまりの差に愕然としました。
次男に申し訳なくて、次男の気持ちに寄り添ってこなかった数年間を心底取り戻したいと思いました。
今の自分のことを強制的に客観視させられた気がしました。
涙が止まらなくなりました。
長男と次男のことが急に愛おしくなりました。
これが「気付き」というものなのでしょうか。
頭が今にやっと追いつきました。
気付くのが遅かったけど、幸い次男はまだ二年生。
長男だって四年生です。
傷つけてしまった分、流させてしまった涙の分、奪ってしまった笑顔の分を、少しずつ私の笑顔で埋めていこうと思います。
また少しえぐれてもまだ盛り上がっているくらいに、私がつけてしまった傷を、私の愛で癒していこうと思います。
そして心境が変化したと思われる2つ目の理由は、奇しくも次男がやりたがった「クレーンゲーム10,000円分」でした。
あの日、次男が私の中に長年居座っていた「常識」の殻をぶち破ってくれました。
「こうしなきゃいけない」「こうあるべきだ」「こんなことではだめだ」
自分の中にあるこうした常識と真逆に位置するもののひとつに「ゲームセンター」があり、ましてやそのゲームセンターでゲームをやりたいだけやるなんて言語道断!!というところに次男に連れられて一緒に飛び込んでみたら、べつにそんなに必死こいてこだわらなければならないものでも、守り抜かなければいけないものでもないことがわかって、力が抜けました。
なんで自分はこんなに肩肘張って、子どもにまでそれを守らせようとして来たのだろう…その理由が自分でもさっぱりわかりませんが、とにかく背中にガバーッと覆いかぶさっていた重たい荷物を下すことが出来てとっても楽になりました。
自分が楽になったら、子どもたちにも余計なことを要求しなくなりました。
それどころか、“なんで自分は今まであんなことでいちいち目くじら立てて怒っていたんだろう”と自分のことなのに理解出来なくなりました(笑)
どうやら今回はイライラのスイッチがしっかりオフに入ったようです(生理が近くなると一時的にイライラするのは仕方ないとして)。
理想の「穏やかなお母さん」
追い付くのはまだまだ先だけど、やっと背中が確認でき、向かうべき方向が見えました。
やっぱり子どもは『親の先生』です。